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2006年10月15日

熱いぞ!秋の恋愛映画

秋は恋愛映画の季節。とりわけ今年は、多くの作品が公開される。傾向と見どころを紹介しよう。(津久井美奈)

人気小説続々、若手を起用
☆日本

 2004年秋の「いま、会いにゆきます」のヒットにあやかろうと、東宝、東映、松竹の大手3社は、この秋も恋愛映画を目玉の一つに据えている。

 中でも目立つのがベストセラー小説の映画化。山田詠美(「シュガー&スパイス 風味絶佳」)、村山由佳(「天使の卵」)、市川拓司(「ただ、君を愛してる」)、吉田修一(「7月24日通りのクリスマス」)と、人気作家が並ぶ。

 出演は、「天使の卵」の市原隼人と小西真奈美、「シュガー&スパイス」の沢尻エリカと柳楽(やぎら)優弥をはじめ、妻夫木聡、長沢まさみ、宮崎あおい、上野樹里、玉木宏ら。若手を起用し、身近な恋愛をうたう作品が多い。

社会問題加え変化球勝負
☆韓国

 今やハリウッドも注目している韓国映画。テレビドラマの「冬のソナタ」、映画の「四月の雪」「私の頭の中の消しゴム」など、感動的な恋愛ものには定評があるが、さすがに直球勝負の恋愛映画は息切れ気味で減少、この秋は変化球勝負の様相だ。

 「ユア・マイ・サンシャイン」は、HIVに感染した女性の実話を基に、社会問題も加味。また、「サッド・ムービー」は、別れて再会するという従来の韓流スタイルとは違い、親子1組を含む4組の別れと成長を描く物語だ。

「韓流」に磨きかけリメーク
☆欧米

 盛況なアジア勢と比べ、ハリウッド系を中心とする欧米映画はやや寂しい。かつて全盛を誇ったラブコメディーは絶滅状態だ。

 キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックという「スピード」のコンビが12年ぶりに共演した「イルマーレ」は、韓国の同名映画のリメーク。題材に窮するハリウッドの現状をうかがわせるものの、本家よりも洗練された大人の雰囲気に仕立ててヒット中だ。

 配給元ワーナーの宣伝担当者によると、「公開当初は30、40歳代の女性客が多かったが、口コミで20歳代のカップルが増え、ヒットにつながった」という。ハリウッドの韓流リメークは今後も続き、韓国で2001年に大ヒットした「猟奇的な彼女」の再映画化も決まっている。

 「ロミオとジュリエット」の基になった悲恋ものの古典「トリスタンとイゾルデ」は、名監督のリドリー・スコットが製作総指揮を務めた。新鋭のジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズを起用し、大規模ロケを敢行して、一大史劇に仕上げている。

「共感しやすい」…邦画増える

 恋愛映画が花盛りの背景には、“邦画バブル”とまで言われる日本映画人気がある。東宝の市川南・映画調整部長は「例年、夏は大作やアニメなど家族向けが中心となるため、秋は違う層を狙って恋愛映画を多くしている」と話す。

 「1980、90年代はトレンディードラマなど若者の娯楽の中心はテレビドラマだったが、『千と千尋の神隠し』がヒットした2001年ごろから若者の間で映画が復権。一方、テレビドラマは恋愛ものが減少した。そんな中で一昨年、『世界の中心で、愛をさけぶ』と、『いま、会いにゆきます』が大ヒットした」

 さらに、「かつてはラブコメディーと言えば米国映画だったが、同じ日本人が演じる物語の方がより感情移入しやすいということで、邦画が増えた」と言う。

 また、松竹の榎望プロデューサーは「恋愛映画の増加は邦画好調の証し」とする一方で、「普遍的な恋愛ものだけでなく、別の要素も求められている」と、より重層的なストーリー作りを目指す。

 「若者だけでなく、間もなく定年を迎える団塊の世代に向けて、きっちりとしたラブストーリーを作っていきたい」

「冬ソナ」系の減少残念
映画評論家・渡辺祥子さん

 最近の恋愛映画について、映画評論家の渡辺祥子さんに聞いた。

 「日本の恋愛映画はテレビドラマの延長という趣のものが多い。成瀬巳喜男、溝口健二監督の作品のような、生死を賭けるとまではいかないまでも、もう少し本格的な作品も欲しい」

 「洋画の『イルマーレ』は、ハリウッド定番の恋愛映画のネタを韓国に求めているのは情けないが、異なる時間を生きる2人が出会うという、うそのでっち上げ方はハリウッド版の方がうまい。韓国映画は、『冬のソナタ』のような、恋愛にあこがれる人や、日常生活に不満のある人の心のよりどころになりうる作品が減っているのが残念」

 「今後は、『ヘンダーソン夫人の贈り物』『愛されるために、ここにいる』『華麗なる恋の舞台で』など大人向けの作品が控えており、むしろ冬の恋愛映画の方に期待している」

posted by えりかちゃん at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ●沢尻エリカ最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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